Webセミナーでの質問に対するご回答一覧 2023.8.3

質問へのご回答

トイレ離脱

■ トイレ離脱時のオプティアの止め方、生食でのロック方法など、文章でいただけるとありがたいです。

・千葉大機器操作は一時停止のみです。(Optiaでしたらモニター右下の一時停止)
【手順】
  1. 機器を一時停止
  2. 患者の手元、脱血側と返血側のピンチクランプを閉じる
  3. 患者と回路を離す
  4. 回路側はセイフバイアクセスや針でキャップ
  5. 患者針元は生食でフラッシュし、キャップする
    (カテーテルの場合:生食フラッシュ後、10単位ヘパリンでロックしています。トイレ程度の時間であればヘパリン原液でなくても固まらないようです)
  6. 患者を車いすでトイレへ移送
  7. 患者がトイレに行っている間に、回路の先端やポート部、三活部などを洗浄。 方法:生食ラインのローラクランプを開放し、生食を流しながら、ポート等にシリンジを付けて血栓を吸引&流します。
  8. 患者が戻ったら回路と患者を接続し、一時停止ボタンを押し、再開
  9. ローラークランプ(生食ライン)が閉じているかの注意画面が出ます。
    必ず締まっていることを確認してください。
【補足】
上記7.で、生食ラインのローラクランプを開放し、生食を流しながら、ポート等にシリンジを付けて血栓を吸引&流す作業ですが、これをしないと、再開後、針先に血栓が詰まることが多くなります。また、回路のACDラインより患者側は抗凝固されていませんので、固まる恐れがあります。
機器から離脱するときに生食を流さないのも同じ理由で、回路内の微小血栓が動いて針先につまり再開が困難になる事が大変多いです。

■ 離脱した場合恐らく治療は停止していますが、アラームなどはならいないのでしょうか

・千葉大3分停止時にアラームが鳴り、10分停止で遠心が止まります。
遠心が止まってもインターフェイスが大きく乱ればしませんが、気になるようであれば、トイレから戻ってきた後しばらくはバッグに採取せず、患者さんに戻す形でも良いかもしれません。

ご回答者
・東邦大学医療センター 大森病院 輸血部    日髙 陽子 先生
・千葉大学医学部附属病院 看護部 放射線・中央診療施設  猪越 ひろむ 先生


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